プライベート市場への投資
パーペチュアル・ファンド(運用満期のないファンド)の普及により、今日、プライベート市場は個人投資家にとって比較的容易に投資が可能となっています。
introduction to accessing PRIVATE MARKETS
新たな投資の選択肢
パーペチュアル・ファンド(運用満期のないファンド)の普及により、今日、プライベート市場は個人投資家にとって比較的容易に投資が可能となっています。これらのファンドは、プライベート市場への即時の投資や、一定の制約の範囲内で、定期的かつ柔軟な購入や解約を希望する投資家から注目を集めています。
投資が急速に拡大
過去10年超にわたり、適合性を満たす個人投資家がプライベート・エクイティ、プライベート・クレジット、プライベート不動産などの資産に投資がしやすくなったため、投資における配分比率は大幅に増加しています。
馴染みのある投資戦略で、これまでと同様の投資目標を目指す
投資家は従来からの投資戦略を応用し、プライベート市場への投資が自身のポートフォリオにおいてどのような役割を果たすかを見極めることが可能です。これにより、資産価値の上昇を狙うのか、インカム収入の獲得に重きを置くのかなど、自身の投資目標に即した投資先の選択に繋がります。
新たな投資の選択肢
パーペチュアル・ファンド(運用満期のないファンド)は、長期投資を行う従来型のドローダウン・ファンドと、上場市場を主な対象とする即時解約が可能な投資商品の中間に位置する、新たな投資の選択肢として登場しました。
パーペチュアル・ファンドは個人投資家の皆様とって、下記のような魅力的な特徴を有します。
- 購入申し込み直後から資金が投資に回るため、実際に運用が開始されるまでの資金の待機期間がありません。
- 一定の制約の下、投資家はファンドの純資産価値(NAV)に基づき、定期的に購入や解約を行うことができるため、ファンドの直近のポートフォリオを反映した評価額で取引を行うことが可能です。
図表1:パーペチュアル・ファンドの特徴は、流動性の高いファンドと低いファンドの中間に位置します。
注:過去の実績は将来のリターンを予測するものではありません。本資料の記載事項は知識と理解の促進を目的として提供されており、財務または投資に関する助言として解釈されるべきではなく、投資に関する決定を行う際に依拠すべきでもありません。本資料の情報に関してご自身の財務アドバイザーにご相談ください。オルタナティブ投資への配分がリターンをもたらす、または資金を保護するという保証はありません。上記の説明は、これらの種類のファンドに一般的に見られる特徴を示していますが、異なるものや例外も存在します。該当する場合、償還はファンドのジェネラル・パートナーによって定められ、募集資料に記載されているその他の制限(上限を含む)の対象となります。例外的な状況において、ファンドとファンドの投資家の最善の利益になると判断される場合には、償還プログラムを変更、停止、終了することがあります。
複利効果
パーペチュアル・ファンド(運用満期のないファンド)の革新的な特徴の一つとして、非上場資産や流動性の低い資産に即時に投資することは可能な点が挙げられます。従来のドローダウン・ファンドでは、時間をかけて段階的に投資家の資金をコール(拠出を約束している投資家に、資金の払い込みを要求すること)し資産を取得していきますが、パーペチュアル・ファンドでは、資金を即座に投資するため、投資家は複利効果をすぐに享受することが期待できます(図表2)。
図表2:シナリオ2における累積資産価値及びキャッシュフローのイメージ図
累積拠出額および分配額[ 1 ]
注:分配金は保証されていません。
様々なシナリオ(図表3)を考慮しても、複利効果を活用することで、長期的に高い倍率を実現できることが見込まれます。
ドローダウン・ファンドは、特定の戦略や資産クラスに投資したいと考える投資家や、長い期間にわたって資金の拠出を約束することでより高いリターンの獲得を目指す投資家にとって有用です。
図表3:リターンシナリオ別の評価倍率(マルチプル)とネット・リターンの関係 [ 1 ]
*上記の倍率を実現するためには、ドローダウン・ファンドに資金の拠出を行うことで、記載のネットIRR(内部収益率)に到達することが見込まれます。この場合、拠出されていない資金および分配金が一貫して5.0%のリターンを生み出す米国国債に投資することを前提としています。
注:目標リターンは仮定のものであり、説明と情報提供のみを目的としています。本資料は、将来の出来事を予測するものではなく、ブラックストーンが市場で一般的に観測した上記の資産クラスのリターンを示すことを意図しています。本資料は、ポートフォリオ戦略の実際のリターンや期待リターンを反映しておらず、将来の結果を保証するものではありません。目標リターンは、本資料で論じられる戦略が行う投資の潜在的リターンに関するブラックストーンの見解に基づくものであり、ブラックストーンが管理するアカウントのリターンを予測するものではなく、一定の前提条件のもとに算出されています。ブラックストーンの商品がその投資目標を実現できるという保証はありません。表明された見解は、現在のブラックストーンの見解を反映し、調査結果や投資助言として解釈されるべきものではありません。投資に対する適合性および投資の結果について独立した決定を下すために、投資家はご自身の法務、会計、税務アドバイザーに意見をお求めください。計算方法については脚注1をご参照ください。
投資が急速に拡大
図表4:米国の運用資産全体において、個人投資家向けパーペチュアル・ファンドが占める割合の伸び(10年間)
(単位:10億ドル)
馴染みのある投資戦略で、これまでと同様の投資目標を目指す
プライベート市場を活用することで、資産価値の上昇やインカム収入の獲得、分散効果、インフレ対策、税制上のメリットなど、投資家は個別の投資目標を追求することが可能です。これらの観点からプライベート市場投資を見ていくと、個人投資家が自身の投資目標に即して、ポートフォリオにどのように組み込むべきかを見極める一助となります。
注:資産価値が上昇する保証はありません。ブラックストーンのファンドや投資がその目標を達成する、あるいは著しい損失を回避する保証はありません。ブラックストーンのファンドや商品が効果的にインフレをヘッジする保証はありません。分散化は利益獲得を保証する、または損失を回避するものではありません。