データから市場を捉える
世界有数のオルタナティブ投資運用会社の視点
2026年4月8日
足元のプライベート・クレジット市場は、2008年 の金融危機とは状況が異なる
2026年4月8日
足元のプライベート・クレジット市場は、2008年 の金融危機とは状況が異なる
- 2008年当時、銀行は25倍から40倍ものレバレッジをかけて運営されており、融資の原資は短期の預金等に大きく依存し、またサブプライム住宅ローンへの高いエクスポージャーを抱えていました。[ 1 ] 融資先のローン・トゥー・バリュー(資産総額に対する負債残高の割合)も90%以上に達していたことに加え、複雑なデリバティブが何重にも組み込まれているなど、リスクが見えにくい構造であったと言えます。[ 2 ]
- 端的にいえば、これは足元のプライベート・クレジット市場とは全く異なる状況です。
- プライベート・クレジット市場では、一般的にBDC(事業開発会社)の借入額は純資産の1倍未満にとどまり、 [ 3 ] 預金や短期資金に依存しない資金調達源を有しています。また、サブプライム住宅ローンではなく企業が主な融資対象となっており、融資先企業のローン・トゥー・バリューは、概ね40%程度にとどまっています。[ 4 ]
レバレッジの活用状況
(世界同時金融危機時と足元の比較)
出所:2007年当時の投資銀行銀行等:米国政府説明責任局(GAO)「金融市場規制」報告書(2009年7月時点)。足元のダイレクト・レンディング(直接融資):一般的なダイレクト・レンディングの投資戦略における、ブラックストーン・クレジット&インシュランス(BXCI)の見解に基づきます。